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2015.10.28

トレンブランブローチの構造

先日、東京国立博物館表慶館で開催中の「アート オブ ブルガリ  130年にわたるイタリアの美の至宝」
展を観て来ました。ということで久しぶりにアンティークジュエリーについて。

ブルガリ展、トレンブランブローチというものが何点か展示されてました。
アンティークジュエリーではおなじみの機構のブローチですがどんな物かというと、花と葉のついた小枝のようなデザインで花の下に小さなバネを仕掛けて身に着けた人が動くと花がふるふると揺らめくという仕掛けになっているブローチです。Googleの画像検索を見ると分かり易いかも。

ふるふると繊細に震えることで花にセットされたダイヤがキラキラ煌めくという仕様なのですね。
1800年代に流行ったスタイルで、蝋燭の灯りの下でとても綺麗に煌めいたのではないかと思います。
ブルガリ展のトレンブランブローチは1960年制作のものでアンティークとは少し違い宝石がメインの作りになっています。

花の下にバネ仕掛けといっても展示されているものは裏側は見ることが出来ないし、展示中は揺らすことも出来ないのでどうなっているのかよくわからないと思います。

ということで以前作ったバネ仕掛けの制作過程見ながら機構を説明していきます。

アンティークのトレンブランブローチはその仕掛けの部分が壊れたり、無くなってしまったりということが多々あります。なのでバネ仕掛けの部分を直したり、新たに作ったりします。
トレンブランの機構はいくつか種類がありますが、今回はブルガリのブローチと同じ作りであろうという
もので説明します。

花の下の箱の中に時計のゼンマイのようなコイル状のバネが入ってます。ブルガリのブローチも横からみたらこの箱が見えました。
Photo

このネジを芯にしてバネを巻いていきます。横のパーツは後で使う。
Photo_2

バネを巻き巻き。このバネの厚さも取り付ける花の重さ等で調整しないと繊細な動きになりません。
とにかく微調整が難しいです。根気あるのみ。
Photo_3

巻いては揺れ方をチェックして調整を続けます。
Photo_4

バネ調整後、箱にセット。箱の大きさとバネの強さも動きに関係します。
Box

こんなかんじで箱完成。ネジの横にあったパーツは簡単に言うとバネの動きを制御するためのもの。
箱に入れてからも微調整を繰り返すかんじ。
2

完成したらネジで取り付けます。
2_2

といった作りになってるんですね。作るパーツも多くないし、難しいものはないけれどとにかく調整に根気がいる仕事です。
これはかなりいい揺れ加減に出来上がりました。動画をお見せ出来ないのが残念。

トレンブランブローチを見かけたら、こういう構造になってるんだなぁと思ってください。
見えない機構の部分ですが、とっても繊細に作られているんですよ〜。


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コメント

ガラスケースを鼻(の油shock)で汚してしまう申し訳なさも物とせず(←おい)、人生最大級の横目使いでスプリング箱を見てみんとしていたワタシには最高の記事でした。ありがとうございます。
…おつくりになったんですね!驚きの尽きないブログですね!!魂消たツ!!

投稿: inu | 2015.11.10 14:04

アンティークジュエリーの好きな方のお役に立てればとても嬉しいです〜。
もう少しアンティークジュエリーのことも書きたいのですが、いかんせん修理過程の写真を載せられないので少なくなってしまいます。
また機会があったら、修復のことも書きたいと思ってます(o^-^o)

投稿: 罠兎 | 2015.11.12 12:28

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